ニードルフェルトをするときに必ず使うフェルティングニードル。チクチク刺して、羊毛をフェルト化していきます。このニードルの刺し方によって、うまく作品が作れなかったり表面が毛羽だったりします。
ニードルの刺し方とフェルトの関係を見ていきましょう、
ニードルフェルトの目次
まずは、ニードルの基本の刺し方を見ていきましょう。ニードルの先についたギザギザを繊維に絡ませることで、フェルト化させます。「まっすぐ刺して、同じ角度のまま、まっすぐ抜く」がニードルの刺し方の基本です。ニードルを刺したときと抜いたときで角度を変えてはいけません。横からや角度をつけて刺した時も、同じ角度のまま抜きます。ニードルを刺したまま、ニードルを回したり倒したりすると針先が折れてしまいます。
ニードルには通常の太さのものと、極細タイプがあります。通常タイプのものは、チクチク刺してフェルトを固めたり、形を作るのに適しています。極細タイプのものは、パーツをつなぎ合わせたり仕上げをするのに適しています。まずはそれぞれのニードルの使い方に慣れましょう。慣れてくると人それぞれで使いやすさがでてくるので、例えば極細タイプでほとんど作るといったプロの人もいます。
ここからは、ニードルとフェルトの関係についていくつか見ていきましょう。
初心者によくあることですが、いくら刺してもフェルトが固くならないということがあります。これはフェルトの巻き方が原因です。最初はできるだけきつく、小さく巻くのが基本です。巻き方がゆるかったり、柔らかかったりすると固まるまで何倍もの時間がかかります。ニードルを刺すときも押さえている方の手で、羊毛を絞めながら刺すと固くなりやすいです。
これは、ニードルの刺し方が浅いことが原因です。ニードルは特に土台を作るときは、フェルトを突き出てマットに刃先が少し刺さるぐらいの深さで刺します。最初はやりすぎと思われるかもしれませんが、慣れてくると普通になってきます。
ニードルを刺す箇所が無意識のうちに偏っていることが原因です。初心者の方は、今刺している面を集中的に刺したり、羊毛を支えている手に刃先があたるのを怖がって、あまり端を刺さなかったりします。形を作る基本は平均的にまんべんなく刺すことです。きれいな形にならない場合は、平均的にまんべんなく刺せていないと思って刺し方を変えましょう。
表面が毛羽立つのは、刺す回数が足りないからです。もっと時間をかけてみましょう、特に初心者の場合、どれぐらいの時間刺し続ければいいのかなかなかわかりません。ある程度時間をかけて刺し続けると、毛羽立ちがなくなり針穴も目立たなくなります。最初は経験して時間の感覚をつかむことになるので、毛羽立ちがなくなるまで刺し続けましょう。